こんにちは大阪営業所の柏木です。
今回は、よく高速道路を利用する人なら最近よく目にすることが
多いスマートインターチェンジについて話していきたいと思います。
スマートインターチェンジとは
国土交通省が発行した「スマートインターチェンジ整備事業制度実施要綱」によると、現在の地方自治体の中には高速道路が通過するにもかかわらず、インターチェンジが無いことから車両が素通りするだけの自治体が多く存在します。
また、欧米諸国の高速道路と比較するとインターチェンジの間隔が平均で2倍以上あります。
そのため、高速道路の利便性向上と地域振興の観点から、新しいインターチェンジの導入が必要とされてきました。
しかしインターチェンジの導入には多額のコストが必要です。インターチェンジを導入する場所の土地取得費や機材の費用、周辺道路の整備費、また導入後も機器の維持管理費や係員の人件費など、導入と維持には多額の費用と労力が掛かります。
そこで考案されたのが、従来のインターチェンジよりも構造がコンパクトで低コストな「スマートインターチェンジ」です。
スマートインターチェンジは国が主体となって導入を進めている新しいタイプのインターチェンジで、2004年から社会実験として導入が始まり、一部の地域ではそのまま恒久化されました。
2008年以降は追加のスマートインターチェンジの導入が始まり、現在も導入が進められています。
スマートインターチェンジの仕組み
スマートインターチェンジとは、これまでの一般的なインターチェンジとは異なり、非常に簡素な仕組みをもつETC車専用のインターチェンジです。
スマートインターチェンジ内にあるのは、ETC通信用アンテナと開閉ゲート、そしてトラブルが発生したときに管理事務所と通話するためのインターホンだけです。ざっくり言うと、普通の料金所にあるETC専用レーンを更に簡素な作りにしたようなイメージです。
スマートインターチェンジの利用方法も料金所のETCレーンとほぼ同様ですが、開閉ゲートの前で必ず一時停止をして、ETCの通信が終わってゲートが開いてから進むのが、料金所のETCレーンと異なる点です。
スマートインターチェンジと普通のインターチェンジの違い
普通のインターチェンジには必ずETC専用レーンと一般レーンの2種類が用意されていますが、スマートインターチェンジには一般レーンが一切無いことが普通のインターチェンジとの大きな違いです。
また普通のインターチェンジと異なり、ETC車専用としたことで係員が常駐する必要がないため、スマートインターチェンジは基本的に無人です。
トラブルが発生した場合は備え付けのインターホンで管理事務所に連絡し、必要があれば管理事務所から職員が駆け付けて対処します。
スマートインターチェンジは増えてきています!
ETCの普及率向上に伴って導入が進んでいるスマートインターチェンジですが、低コストで導入・管理できることから、各地で普及が進んでいます。
スマートインターチェンジの導入により観光地や商業施設などへのアクセスが向上することから、地域活性化に効果があると期待されています。
あなたの家の近くにスマートインターチェンジが導入される日ももうすぐかもしれません。
いかがでしたか?
今回は、最近増えてきているスマートインターチェンジについてでした。
ではまた来週