こんにちは大阪営業所の柏木です。
今回は、運送会社や自家用車でディーゼルエンジンの車を乗っている人なら
なじみのある、アドブルーについて話していきたいと思います。

アドブルーとは・・・?

排出ガスをキレイにするために必要不可欠な高品位尿素水で常温で保存できる、無色・無臭の液体です。
尿素SCRシステムという有害な排出ガスを浄化するシステムで窒素酸化物と化学反応を起こすことで無害化することが目的で一部のディーゼルエンジン車に搭載されています。
東京都などが中心となり、排ガス規制を推進する中で大気汚染を少しでも低減させるため、尿素SCRシステムが採用されました。この尿素SCRシステムが有害物質を無害化するためにアンモニアが重要となるものの、可燃性が高いためそのまま流用することはできず、尿素水という形で利用することで実用化することができ、その尿素水が“アドブルー“という名称で販売されるようになりました。

なぜ今アドブルーが不足しているのか?

なんでアドブルーが品薄になったかというと中国からアンモニアが輸出されなくなったから。
アドブルーに必要なアンモニアは石炭を精製してできるんですが、そこで一悶着ありました。
オーストラリアと中国の関係悪化が挙げられ、その要因として中国最大級の電機メーカー「ファーウェイ」に関する問題や、新型コロナウイルスの発生源に関しての国際調査をオーストラリアが求めたことが背景にあるようです。そこで中国も、対立国に対して経済制裁で報復をおこない、オーストラリアに対しては石炭の輸入を禁止するという措置をおこないました。
これによりオーストラリアは日本円で4000億円を超える損害があったといわれていますが、実はこの経済制裁措置によって中国はさらなる危機を迎えてしまいます。
中国では、現在でも石炭による火力発電が主流ですが、中国国内での石炭の主要産地である内陸部で豪雨が発生したことにより、石炭の供給が急激に減少してしまい、一部の地域では電力不足に悩まされることになります。
石炭はアンモニアの精製にも必要不可欠であるため、アンモニアの供給不足も予測されることから、中国はアンモニアの輸出を制限し、国内需要を満たすことにしました。
韓国はアンモニアのほぼすべてを中国からの輸入に頼っていたため、この一連の中国の動きによってアンモニアの供給がストップし、アンモニア関連の製品、すなわち尿素水が不足してしまったのです。

日本は現状韓国ほど問題ない?

韓国では大きな影響が出ている尿素水の不足ですが、日本は大丈夫なのでしょうか。
結論からいえば、韓国ほどの影響はないといえそうです。
前述のとおり韓国で尿素水が不足した原因は、原料となるアンモニアのほとんどを中国からの輸入に頼っていたことにあります。
しかし、日本の場合はアンモニアの多くを国内で生産することができており、輸入に依存していません。
資源エネルギー庁の発表によれば、2019年の日本国内のアンモニア消費量は約108万トンですが、約78.3%となる84.6万トンを国内生産でまかなうことが可能です。
残りの約21.7%は、インドネシアとマレーシアから輸入をしているため、今回の中国との経済摩擦とはほぼ無縁といえます。
日本がアンモニアを自国生産できている理由はさまざまですが、そのひとつはやはり石炭を安定して輸入できていることにあります。
現在、日本は石炭の約99%を海外からの輸入に頼っていますが、その輸入元は、オーストラリア、インドネシア、ロシア、カナダなどです。
これらの国とバランス良く外交関係を築いていることで、日本は石炭を安定して供給ができていることから、それに起因してアンモニアも安定して供給できているといえます。

いかがでしたか?
今回はディーゼル車に乗っている人以外はなじみのないアドブルーについてでした。

ではまた来週

 

丸玉運送 大阪 募集要項はコチラ!>>>